オリーブオイルで髪が変わる!潤い・ツヤをアップするヘアケア効果を徹底解説

【はじめに】オリーブオイルが髪に良い理由

「オリーブオイル=料理に使うもの」というイメージが強いですが、実は**“食べられるヘアオイル”**といえるほど髪と頭皮のコンディションづくりにも相性抜群。ポイントは3つあります。

1.ビタミンEで“うるおい保持力”をサポート

オリーブオイルには抗酸化ビタミンEが豊富。紫外線やドライヤー熱で発生する活性酸素を抑え、キューティクルの荒れを防ぎながら水分蒸発をセーブしてくれます。

2.オレイン酸が“頭皮環境”を整える

主成分のオレイン酸は、人の皮脂に近い成分。頭皮にすっとなじみ、乾燥によるかゆみやフケをケア。毛穴に詰まった皮脂汚れを浮かせるクレンジング効果も期待できます。

3.スクワレン・ポリフェノールで“ツヤとしなやかさ”をプラス

天然のエモリエント成分スクワレンが髪表面をコーティングし、指通りをなめらかに。さらにポリフェノールが内部のタンパク質を酸化ダメージから守り、ハリとコシをキープします。

こんな悩みにおすすめ

  • パサつき・広がりでまとまらない
  • カラーやパーマでツヤが失われた
  • 年齢とともにハリ・コシがダウンしてきた

ヘアオイルやシャンプーを買い替える前に、キッチンのオリーブオイルを“ちょい足し”するだけでも変化を感じやすいはず。次のセクションでは、実際にどんな効果が得られるのかを詳しく解説していきます。

オリーブオイルを使うことで得られる髪の主な効果

オリーブオイルを日々のヘアケアに取り入れると、見た目のツヤ感だけでなく“髪のパフォーマンス”そのものが底上げされます。ここでは代表的な4つの変化を、メカニズムとともに解説します。

1. しっとりまとまる――水分バランスの最適化

乾燥毛はキューティクルにすき間ができている状態。オリーブオイルが髪表面に薄い“油膜”をつくり、水分蒸発をブロックします。結果として朝のブロー後の仕上がりが一日中キープしやすくなり、梅雨どきの広がり対策にも◎。

2. ガラスのようなツヤ質感をプラス

スクワレンが光を均一に反射する平滑な被膜を形成。表面が整うことで、室内はもちろん屋外の自然光でも“サロン帰り”のような輝きが出ます。写真に写った自分の髪がパッと映えるので、セルフィー派の人ほど満足度が高いはず。

3. ハリ・コシ復活でふんわりボリュームアップ

オリーブオイルに含まれるポリフェノールは、タンパク質の酸化を抑えながら内部を補強。エイジングで細くなった髪に芯が通り、根元から立ち上がりやすくなります。トップがペタンとしやすい梅雨時や、帽子をかぶる機会が多い季節にも重宝。

4. 頭皮環境のリセットで健やかな毛髪サイクルを促進

オレイン酸が皮脂となじんで酸化皮脂を浮かせ、毛穴詰まりを優しくオフ。さらにビタミンEの抗炎症作用で赤味やかゆみを落ち着かせます。頭皮の血行が促進され、育毛剤の浸透サポートにもつながる点は30代以降にうれしい副次的メリット。

ポイントは「続けること」。週1〜2回、トリートメント前のオイルパックやシャンプー前のクレンジングとして取り入れるだけでも、2〜3週間で指通りの滑らかさが変わったと感じる人が多いですよ。
次のセクションでは、忙しい日常でも無理なく続けられる“オリーブオイルヘアケアの具体的なやり方”を詳しく紹介します。

オリーブオイルヘアケアの具体的なやり方

“今日からすぐ試せる”3つのメソッドを紹介します。どれもキッチンにあるオリーブオイルだけで完結。面倒くさがりさんでも続けやすいので、気分に合わせて取り入れてみてください。

1. シャンプー前の“プレオイルパック”

手順時間の目安
① 乾いた髪と頭皮にオリーブオイル大さじ1をなじませる。ミディアムなら500円玉大でOK 1分
② 指の腹で頭皮を小さな円を描くようにマッサージ。毛先にも軽く揉み込む 3分
③ 蒸しタオルを巻いて放置。湯船につかりながらだとラク 5〜10分
④ ぬるま湯で予洗い→通常どおりシャンプー

効果:皮脂汚れを浮かせながら髪表面に保護膜を形成し、洗い上がりのしっとり感アップ。

2. お風呂あとの“アウトバストリートメント”

  1. タオルドライ後、1〜2滴を手のひらでよく伸ばす。
  2. 毛先中心に指をクシのように通しながら塗布。
  3. ドライヤーで乾かす――熱から髪を守り、ツヤのある仕上がりに。

コツ:つけすぎると重くなるので“少なすぎるかも”くらいでストップ。翌朝のまとまりが違います。

3. 週末の“ホットオイルスカルプケア”

  • 洗面器に40℃前後のお湯を張り、小さじ2のオリーブオイルを浮かべる。
  • 指先でオイルをすくい、耳上→頭頂部→後頭部の順にじっくりマッサージ。
  • そのまま5分置いてからシャンプー。

温熱効果で血行を促進し、抜け毛予防や育毛剤の浸透サポートにも一役買います。

よくある“失敗しない”ポイント

  • 精製度の高いライトタイプより、香りが穏やかなエキストラバージンがおすすめ(ベタつきにくく酸化しにくい)。
  • オイルを落とすときは予洗いを入念に。お湯だけで1分流すと泡立ちが格段に良くなります。
  • 髪が細い/軟らかい人はアウトバス量を米粒大まで減らして様子見を。

次のセクションでは、「食用オリーブオイルでもOK?それとも美容用がいい?」という疑問にフォーカスし、選び方のポイントを詳しくお伝えします。

食用オリーブオイルでもOK?それとも美容用がいい?

結論:キッチンのエキストラバージンで十分。ただし“鮮度と純度”が命!

「美容専用じゃないとダメ?」とよく聞かれますが、基本的に食品グレードのエキストラバージンオリーブオイル(EVOO)ならそのままヘアケアに使って問題ありません。むしろ食用のほうが酸度や産地がラベルで確認できるため、品質を見極めやすいメリットがあります。

食用オイルを選ぶ際のチェックポイント

チェック項目理由・メリット目安・ヒント
遮光瓶 光による酸化を防ぎ、ビタミンEやポリフェノールを保持 グリーンやダークブラウンのガラス瓶
収穫年&賞味期限 フレッシュ度=抗酸化力の高さ 賞味期限が2年以上先のもの
コールドプレス表示 低温圧搾で栄養素をキープ “cold pressed”“first press”などの表記
原産地単一orブレンド 単一産地は香りがマイルドで髪になじみやすい イタリア・ギリシャ・スペインは万能型

豆知識:酸度0.8%以下が国際基準。数値が小さいほどフレッシュでマイルドです。

美容専用オリーブオイルを選ぶメリット

  1. 香りが控えめで使いやすい
    食用よりも脱臭・微香化されていることが多く、外出前に使っても気になりません。
  2. テクスチャーが軽い処方
    シリコーンや植物エステルでサラッと伸びるブレンド設計になっている場合があり、細毛・猫っ毛さんでも重くなりにくい。
  3. ボトルが扱いやすい
    スポイトやプッシュタイプで量を調整しやすいため、つけすぎ防止に◎。

どちらを買うか迷ったら?

  • コスパ重視・家族でシェアしたい → 食用エキストラバージン
  • 香り&仕上がりの軽さ優先 → 美容専用(ヘア・スキン兼用タイプ)

いずれも開封後は1〜2か月で使い切るのが理想。余ったらサラダやパンに回せばムダなしです。キッチンと洗面台、2本をローテーションして鮮度を保つのもアリですよ。

次のセクションでは、オリーブオイルヘアケアを実践するときに気をつけたいポイントやNG例をまとめていきます。

オリーブオイルヘアケアを行うときの注意点

「食べられるから安全!」と思って油断しがちですが、髪や頭皮に直接つけるものとしていくつか気をつけたいポイントがあります。失敗談とセットで覚えておくと、ぐんと扱いやすくなりますよ。

1. 量は“ほんのりツヤが出たらストップ”が合図

オイルは足し算より引き算が鉄則。特にアウトバスで使う場合、つけすぎはペタッとした重さやベタつきの原因になります。ミディアムヘアなら1円玉サイズ(約0.5g)から試し、物足りなければ少しずつ追加してください。「指先に残ったオイルで前髪をなじませる」くらいがちょうど良いバランスです。

2. 洗い残し=酸化臭の元

「翌朝、髪が油っぽい匂い…」という声のほとんどはすすぎ不足が原因。シャンプー前パックをした日は、予洗いを1分・シャンプーを2回が目安です。泡立ちがイマイチならぬるめのシャワーで一度流してから再度泡立てると、軽やかな仕上がりになります。

3. 敏感肌は“48時間パッチテスト”で安心を

食べ物にアレルギーがなくても、頭皮は顔より敏感。耳の後ろに少量オイルを塗り、48時間かゆみや赤みが出ないか確認しましょう。とくにエッセンシャルオイル入りのブレンド製品は要チェックです。

4. 酸化を防ぐ“暗所+密閉”保管

開封後のオリーブオイルは、空気・光・熱で酸化が進みます。

  • キッチンのコンロ脇より冷暗所
  • 大容量ボトルは遮光瓶に小分け
  • 1〜2か月で使い切る量を購入

酸化してしまったオイルは、においだけでなく髪のキューティクルを傷めるリスクもあるため、思い切って処分を。

5. カラーリング直前は避ける

オイルのコーティング効果でカラー剤が浸透しにくくなる場合があります。カラーやパーマの前日はオイルケアを休むのがベター。施術後3日目あたりから保湿ケアとして再開すると、退色を防ぎながらツヤをキープできます。

ちょっとしたコラム
「寝る前にヘアオイルをベッタリ塗っておけば朝いい感じ?」― 実は逆効果。オイルが枕カバーに付き、雑菌が繁殖すると頭皮トラブルの原因に。アウトバスオイルはドライ後に“薄く纏う”くらいが快適です。

次のセクションでは、オリーブオイルヘアケアでよく寄せられる質問を【Q&A】形式でまとめ、疑問を一気に解消していきましょう。

【Q&A】よくある疑問まとめ

Q1. 毎日オリーブオイルを使っても重くならない?
量と使い方次第でベタつきは防げます。アウトバスなら「米粒〜1円玉大」で様子見を。しっとり感が足りなければ翌日から少しずつ足すのが失敗しないコツです。
Q2. 効果が実感できるまでどれくらいかかる?
早い人は1回のパックで指通りの違いを感じますが、ツヤ・ハリの定着には2〜3週間の継続が目安。週2回のプレオイルパックを1カ月続けると、パサつきが落ち着いたという声が多いです。
Q3. 開封後に変なニオイがしたらどうする?
それは酸化サイン。頭皮に残るとフケやかゆみの原因になるため、惜しまず処分を。冷蔵庫保存で延命できるという説もありますが、固化して使いにくくなるので常温・冷暗所で1〜2か月以内に使い切るのが安全です。
Q4. 髪が細くてボリュームが出にくいけど使える?
OK。ポイントは塗布量を極小にすること。タオルドライ後に指先に広げ、毛先中心に“サッと撫でる”程度からスタート。根元につけないことでふんわり感を損ないません。
Q5. 頭皮マッサージのあとシャンプーは2度洗い必須?
目安は泡立ちと指どおり。1回でスッキリ落ちるなら問題ありませんが、軋む・泡がすぐ消える場合は2度目を。コンディショナーは毛先だけで十分です。
Q6. オリーブオイルと他の植物オイルをブレンドしてもいい?
ツバキ油やホホバ油を10〜20%混ぜると、重さと香りの調整がしやすくなります。ただし酸化しやすいオイル(アボカド油など)を加えると保存期間が短くなる点に注意しましょう。
Q7. カラーの色もちに影響するって本当?
染料が定着するまでの48時間はオイルケアを控えると安心。その後はオリーブオイルの保湿膜が色素流出を防ぐため、逆に退色予防に役立ちます。

次のセクションでは、オリーブオイルケアの効果をさらに高めるテクニックや、+αで取り入れたいインナーケアのヒントを紹介します。

オリーブオイルケアをより効果的にするヒント

せっかくなら“ただ塗るだけ”で終わらせず、+αのひと手間でグンと仕上がりを高めましょう。忙しい30代以降の女性でも続けやすいコツを5つに厳選しました。

1,“温め効果”で浸透力アップ

オイルを掌で軽く温めてから塗布すると粘度が下がり、キューティクルのすき間までスッと行き渡ります。湯船につかりながらタオルターバンを巻けば、まるで自宅スパ気分。

2.タオルドライは“根元7割・毛先3割”を意識

髪が水でびしょびしょだとオイルが弾かれてしまいます。根元を押さえるように水分を抜き、毛先はポンポンと包むだけでOK。ここで時間をかけるほど、オイルの密着感が向上。

3.ドライヤー前に“ミルフィーユ塗り”

ミスト化粧水(もしくは水スプレー)→オリーブオイルの順で重ねると、水分を閉じ込める“フタ”効果が倍増。パーマやブリーチ毛でもぷるんとした弾力が出やすくなります。

4.インナーケアで“内からツヤ補給”

1日小さじ1杯をサラダやヨーグルトにプラスすると、ビタミンEとポリフェノールが体内から毛根へアプローチ。外と内、ダブルで攻めると抜け毛シーズンのダメージが最小限に。

“季節とライフスタイル”で使い分ける

  • 梅雨~夏:皮脂バランスが乱れやすいのでプレクレンジング中心に週2回
  • 秋~冬:乾燥対策にアウトバスオイルを毎日米粒大
    出産後や更年期などホルモン変化のタイミングは、保湿量を+1滴して様子を見ると◎。

ひと言アドバイスヘアアイロン派は、180℃を上限に設定+オイルをつけすぎないことが鉄則。高温で揮発するとオイル成分が焦げ、逆にダメージを招きます。

次はいよいよラスト!今日から始められるヘアケアをご紹介します。

まとめ|オリーブオイルで髪と頭皮を健やかに保とう

オリーブオイルは、

  • うるおいキープ(水分蒸発をブロック)
  • ツヤ・ハリ向上(スクワレン&ポリフェノール)
  • 頭皮環境リセット(オレイン酸で毛穴すっきり)

――という3つの軸で30代以降の髪悩みに優しく寄り添う“万能ヘアケアオイル”です。キッチンのエキストラバージンでも十分実感できるので、まずは週末のプレオイルパックから気負わずトライしてみましょう。

今日からできる5つのヘアケア

  1. 遮光瓶のEVOOを小ボトルに小分けして洗面台へ
  2. シャンプー前に大さじ1をなじませ5分放置(初回はここだけ!)
  3. タオルドライ後、米粒大を毛先へ—ドライヤー熱でツヤ仕上げ
  4. 48時間パッチテストで肌との相性を確認
  5. 習慣化したら内側ケアとしてサラダに小さじ1プラス

たったこれだけで、パサつき・うねりに悩む朝がグッと快適になります。鏡を見るたびに感じる“うるツヤ”の手ごたえを、ぜひ日常に取り入れてみてください。