
目次もっと見る
スペインバルでよく見かける人気メニュー「アヒージョ」。
ぐつぐつと煮えたオリーブオイルに海老やきのこが浸かっていて、パンを浸して食べるあの料理です。
でも、いざ誰かに「アヒージョってどこの国の料理?」と聞かれると、なんとなくスペインっぽい気はするけど自信がない…という人も多いはず。
結論から言うと、アヒージョはスペイン発祥の料理です。
スペイン語の「ajillo(アヒージョ)」は「にんにく風味」「にんにくをきかせた」という意味で、たっぷりのオリーブオイルとにんにくを使うのが特徴。
スペインではバルの定番タパスとして愛されていて、日本でいう「居酒屋の定番おつまみ」くらいのポジションに近い存在です。
日本でもすっかりおなじみになりましたが、最初にお店で食べたとき、油の量にびっくりした人もいるかもしれません。
「こんなにオイル使って大丈夫?」と思いながらひと口食べてみたら、想像以上においしくてパンが止まらなくなった…という流れは、けっこうあるあるです。
この記事では、
までまとめて紹介していきます。
レシピだけでなく、「なぜこう作るとおいしいのか」「どうすると失敗しやすいのか」といったところも、実際の体験ベースで触れていくので、これからアヒージョに挑戦したい人にも、すでに何度か作っている人にも参考になるはずです。
「アヒージョ どこの国?」という素朴な疑問から始まって、読み終わる頃には「今度の週末、家で作ってみようかな」と思えるくらい、距離が近くなるような内容を目指しています。
「アヒージョ どこの国?」と検索する人が多いように、名前だけ聞くと少し謎な料理ですよね。
結論から言うと、アヒージョはスペイン発祥の料理です。スペイン語で「アヒージョ(ajillo)」は「にんにく風味」「にんにくをきかせた」という意味があり、にんにくとオリーブオイルをたっぷり使うのが特徴です。
スペインでは、アヒージョはタパス(小皿料理)のひとつとして、バル(日本でいう居酒屋のような場所)で親しまれています。海老やマッシュルームなどをオリーブオイルでぐつぐつ煮込んだ熱々の一皿を、パンでオイルごとすくって食べるスタイルが定番です。
日本では「おしゃれなスペイン風おつまみ」というイメージが強いですが、本場ではもっと日常的で、気軽に頼める定番メニュー。観光でスペインを訪れた人が、帰国後もあの味が忘れられず、自分で作るようになった…なんて話もよくあります。
一方で、オリーブオイルとにんにくを使った料理はイタリアやフランスなど地中海沿岸の国にもあります。そのため「イタリア料理?」と勘違いされることもありますが、「アヒージョ」という名前の料理はスペインのものと覚えておくとスッキリします。
アヒージョの詳しい起源には諸説ありますが、オリーブとにんにくを豊富に使うスペインの食文化の中で自然に生まれた料理だと考えられています。地中海沿岸は古くからオリーブ栽培が盛んで、オリーブオイルは「焼く・炒める・煮る」あらゆる場面で使われてきました。
冷蔵庫がなかった時代、オリーブオイルには「保存」の役割もありました。にんにくや魚介、野菜などをオイルに浸して火を通すことで、風味を閉じ込めつつ日持ちもしやすくなるという、合理的でおいしい知恵でもあったのです。
スペインのバル文化が広がる中で、アヒージョは「みんなでシェアしやすい一皿」として定着していきました。仕事帰りにバルに立ち寄って、ワインやビールと一緒にアヒージョをつつくのは、ごく普通の日常の風景。日本の「居酒屋で枝豆と唐揚げ」くらいの感覚に近い存在です。
日本に広まったのは、スペインバルブーム以降と言われています。お店で初めてアヒージョを頼んだとき、ぐつぐつ煮えたぎるオイルにびっくりして、うっかり熱々の海老をそのまま口に入れて「熱っ!」となった経験がある人もいるかもしれません。
そんなちょっとした失敗も含めて、アヒージョは「みんなでワイワイ食べると楽しい料理」として、日本でも一気に市民権を得ました。
アヒージョと聞いて真っ先に思い浮かぶのが、ぐつぐつと煮立ったオリーブオイルとにんにくですよね。
この2つは、単なる「味付け」ではなく、アヒージョの土台そのものと言っていいくらい大事な存在です。
まずオリーブオイルは、具材を煮るための「油」兼「ソース」です。
にんにくや具材から出たうま味がオイル全体に広がって、最後にはオイルそのものがおいしい一品になります。パンを浸すと止まらなくなるのは、このうま味がぎゅっと溶け込んでいるからです。
にんにくは、香りとコクを担当しています。オイルがまだ冷たいうちからにんにくを入れて、じっくり火を入れていくことで、強すぎないけれど存在感のある香りに育っていきます。
火加減をミスって焦がしてしまうと、一気に苦味が出て「あれ?さっきまでいい匂いだったのに…」という残念な仕上がりになりがちです。アヒージョ作りで一度は通る後悔ポイントかもしれません。
オリーブオイルとにんにくは、どんな具材とも相性がいいので、海老でもきのこでも野菜でも、「とりあえずおいしくしてくれる安心感」があります。シンプルだけど、ちゃんとご馳走になるのがアヒージョらしさです。
アヒージョのもうひとつの大きな特徴が、具材の自由度です。
定番は海老、マッシュルーム、ブロッコリー、タコ、じゃがいも、鶏肉あたりですが、正直なところ「オリーブオイルとにんにくと合いそうなら何でもアリ」です。
冷蔵庫を開けて、「中途半端に余ったベーコン」「半分だけ残ったパプリカ」「賞味期限が近いきのこ」などをまとめてアヒージョにしてしまうと、ちょっとした残り物が一気にメイン料理になります。
最初は「とりあえず入れてみるか」と半信半疑でも、意外とおいしくて「もっと早く試せばよかった」と感じるパターンも多いです。
具材によって食感や味わいが変わるのも魅力です。
プリッとした海老、ホクホクのじゃがいも、ジューシーな鶏肉、きのこの旨味たっぷりソース…。
同じレシピでも具材を変えるだけで雰囲気がガラッと変わるので、飽きずに何度も作れます。
一度、欲張って具材を盛り込みすぎて、鍋の中がぎゅうぎゅうになり、火の通りがバラバラになったことがある人もいるかもしれません。
そういう経験をすると、「量よりバランスが大事だな」とちょっと学びが残ります。
アヒージョは、レシピ通りにきっちり作るのもいいですが、少しずつ自分なりの定番を見つけていく過程も含めて楽しい料理です。
ここからは、家でも作りやすい基本のアヒージョレシピを紹介します。
分量は2〜3人分くらいのイメージです。
■ 材料(2〜3人分)
■ 基本の手順
初めて作るときは、火加減のイメージがつかめず「煮ている」というより「揚げている」状態になって慌てることもあります。
油が激しくボコボコしてきたら、いったん火を弱めて様子を見ると落ち着きやすいです。
アヒージョはシンプルな分、ちょっとしたコツで仕上がりがかなり変わります。
何度か作ってみると「ここで焦らない方がいいな」というポイントが見えてきます。
■ 火加減はとにかく「弱め」が安心
アヒージョ作りで一番やりがちなのが、火が強すぎる問題です。
にんにくが一気に色づいて「あ、ちょっと焦げたかも…」というあのヒヤッとする瞬間、経験したことがある人は多いはずです。
にんにくは冷たいオイルから入れて、弱火でじっくり。
表面にふつふつと小さな泡が出るくらいがちょうどいいです。大きな泡がボコボコ出ている状態だと火が強すぎるサインなので、少し火を落とすと失敗が減ります。
■ 具材のサイズをそろえる
海老だけ妙に大きかったり、きのこだけ小さすぎたりすると、火の通りに差が出てしまいがちです。
できるだけひとくち大で大きさをそろえると、全体的にちょうどいいタイミングで仕上がりやすくなります。
■ 塩は最後に味を見ながら
オリーブオイルの量や具材の種類によって、ちょうどいい塩加減は変わります。
最初からたくさん入れてしまうと取り返しがつかないので、塩は少なめからスタートして、最後に味を見ながら足していく方が安心です。
■ オイルは「たっぷり」が前提
オイルの量をケチると、具材にうまく火が通らず、味もしみ込みにくくなります。
「こんなに使って大丈夫かな…」と不安になることもありますが、アヒージョのオリーブオイルはパンにつけて最後まで楽しむ前提のソースです。
むしろ少なすぎると、スペイン料理らしさが半減してしまいます。
■ キッチンまわりの油はね対策
具材に水分が多いと、オイルがはねやすくなります。
海老やきのこ、じゃがいもなどは、キッチンペーパーで軽く水気を拭き取ってからオイルに入れると、はねにくくなります。
一度派手に油がはねて、コンロまわりの掃除に時間を取られたことがあると、このひと手間の大事さがよくわかります。
アヒージョは「アヒージョ どこの国?」と気になって調べたところから入っても、実際に作ってみると意外とハードルが低い料理です。
最初は多少の失敗も込みで、少しずつ自分好みのバランスを見つけていく感じで付き合うと、長く楽しめます。
アヒージョと言えば、具材そのものはもちろんですが、パンとの組み合わせが外せません。
ぐつぐつ煮えたオリーブオイルに、バゲットを浸して食べるあの一口を楽しむためにアヒージョを作る人も多いと思います。
パンは、フランスパンのようなやや硬めで噛みごたえのあるタイプが相性抜群です。外はカリッと、中はモチっとしているので、オイルを吸ってもしっかり形が残ります。
逆に、柔らかい食パンだと、オイルを吸いすぎてすぐに崩れてしまい、「あれ?皿の中でパンが迷子になった…」みたいなことになりがちです。
食べ方としては、
こんなシンプルな流れで十分です。
最初はオイルの量を遠慮しがちですが、少し多めにたっぷりしみ込ませた方が、アヒージョらしさがしっかり出ます。
一度、熱々のままパンを勢いよく浸して、そのまま口に入れてしまい、見事に口の中をちょっとやけどしたことがある人もいるはずです。
テーブルに出した直後は、見た目以上に温度が高いので、皿の端の方で少し冷ましたパンから試してみると安心です。
残ったオイルは、次の日のパスタや炒め物に再利用するのもありです。
アヒージョのオイルには、具材から出たうま味が詰まっているので、「アヒージョ どこの国?」と気になっていた人も、食べ終わる頃には「このオイル、無駄にしたくない」と思うはずです。
アヒージョは、パンだけでなくお酒との相性もかなり良い料理です。
スペインでは、ワインやビールと一緒に楽しむのが定番ですが、家飲みなら気軽に好みの飲み物と合わせてOKです。
■ 白ワイン
王道は、爽やかな白ワイン。
特に、海老やタコなど魚介系のアヒージョとは相性抜群です。オリーブオイルとにんにくのコクを白ワインの酸味がほどよく流してくれて、飲むたびにまた一口食べたくなります。
■ スパークリングワイン
シュワっとしたスパークリングワインもよく合います。
オイル系の料理は、どうしても口の中に脂っぽさが残りやすいのですが、炭酸の爽快感がそれをリセットしてくれます。ホームパーティなど、ちょっと華やかにしたいシーンにもぴったりです。
■ ビール
気取らず楽しみたいなら、ビールも外せません。
にんにくの香りが立ったアヒージョをつまみに、よく冷えたビールを一口。
「今日はもうこれで満足」と思えてしまうくらい、シンプルなのに満足度が高い組み合わせです。
■ サングリアやカクテル
フルーツが入ったサングリアや、軽めのカクテルと合わせるのもありです。
にんにくとオイルのコクに、フルーティな甘さと酸味が重なって、少しデザート寄りの感覚で楽しめます。甘いお酒が好きな人にはこの組み合わせがしっくりくることも多いです。
■ ノンアルでも十分楽しめる
お酒を飲まない場合でも、炭酸水やグレープフルーツジュースなど、少し苦味や酸味のあるドリンクを合わせるとバランスがとれます。
最初は「オイルたっぷりの料理にジュースって合うのかな?」と半信半疑でも、実際にやってみるとしっくりきて、そのまま定番の組み合わせになることもあります。
アヒージョは、パンもお酒も選びやすく、そのときの気分で自由に合わせられる懐の深さがあります。
かっちりと正解を決めなくても、その場にいる人の好みに合わせて、いろいろ試しながら楽しむくらいがちょうどいい料理です。
アヒージョは「海老の料理」というイメージを持たれがちですが、実は具材の自由度がかなり高い料理です。
「アヒージョ どこの国?」と調べてスペイン料理だと知ったあとに、本場っぽい海老アヒージョから入る人も多いですが、慣れてきたらぜひ具材で遊んでみてほしいところです。
■ きのこたっぷりアヒージョ
マッシュルーム、しめじ、エリンギ、まいたけなど、きのこを数種類ミックスしたアヒージョは、旨味の塊のような一皿になります。
火を入れるとぎゅっと縮まるので、「ちょっと多いかな?」くらいの量を入れてちょうどいいくらい。
作ってみると、海老がなくても十分満足感があって、「今日はきのこでよかったな」と思えることもあります。
■ 野菜メインのヘルシーアヒージョ
ブロッコリー、パプリカ、プチトマト、ズッキーニなど、カラフルな野菜を使うと、見た目も華やかで食卓が一気に明るくなります。
プチトマトは、オイルの中で皮が少し破れて中の果汁がソースに溶け出し、ほどよい酸味をプラスしてくれます。
「オイルたっぷりなのに、なんとなく罪悪感が薄れる」という不思議な感覚もついてきます。
■ 鶏肉やソーセージを使ったボリュームアヒージョ
鶏もも肉やソーセージを使うと、しっかり食事として成立するボリューム系アヒージョになります。
一度、鶏肉を大きめに切りすぎて火が通りにくくなり、外は煮えているのに中が少しレア…という微妙な失敗をしたことがある人もいるかもしれません。
そんなときは、ひとくち大より少し小さめを意識すると、火の通りが安定します。
■ 家にあるもので「なんちゃってアヒージョ」
ベーコンとじゃがいも、ウインナーとブロッコリー、厚揚げとねぎ…など、冷蔵庫にあるもので組み合わせてみるのもおすすめです。
「本当においしくなるのかな」と半信半疑で作ったら、思った以上にハマってしまい、定番おつまみになってしまうこともよくあります。
具材を変えるだけでなく、スパイスやハーブで風味をアレンジするのも、アヒージョの楽しみ方のひとつです。
ベースはオリーブオイルとにんにくなので、そこに何を足すかで、同じレシピでも印象がかなり変わります。
■ ハーブで香りをプラス
ローズマリー、タイム、オレガノ、バジルなどのハーブは、アヒージョとの相性がとてもいいです。
ローズマリーはじゃがいもや鶏肉に、タイムは魚介系に、バジルはトマト系の具材に合わせやすいイメージです。
生のハーブがなくても、乾燥ハーブをひとつまみ加えるだけで、ぐっと「お店感」が増すのを実感できます。
■ 唐辛子以外のスパイスで変化をつける
一般的には鷹の爪を使うことが多いですが、チリフレークやカイエンペッパーを使えば、辛さのニュアンスを微調整できます。
一度、調子に乗って入れすぎてしまい「これはもうほぼ激辛オイル…」という仕上がりになったことがあると、次から控えめにしようという学びが残ります。
■ パプリカパウダーでスペインバルっぽく
パプリカパウダーを加えると、香りと色合いが一気にスペインバル寄りの雰囲気になります。
辛くないタイプなら色味と香りを、辛いタイプならほのかな辛味も楽しめます。
見た目がほんのり赤くなるので、テーブルに出したときの「おいしそう」の第一印象がアップします。
■ レモンや柑橘で後味をさっぱり
仕上げにレモンをぎゅっと絞ったり、レモンの皮を少し削って加えたりすると、オイル料理特有の重さがやわらぎます。
「今日はちょっと軽めに食べたい」という気分の日や、暑い季節のアヒージョにぴったりのアレンジです。
スパイスやハーブを使ったアレンジは、最初から完璧を目指さなくてOKです。
「今日はローズマリーだけ」「次はパプリカパウダーも足してみよう」くらいの気軽さで少しずつ試していくと、自分の中で「この組み合わせ好きだな」と思えるパターンが増えていきます。
アヒージョは、家で気軽にできるのに、テーブルに出した瞬間ちょっとテンションが上がる料理です。
「何か一品、見た目も味もそれなりにちゃんとしたものを用意したい」と思ったときにちょうどいいポジションにいます。
ホームパーティで出すときの定番パターンは、
このくらいシンプルな準備でも、「お店みたい」と言われることが多いです。
一度、量の感覚がつかめずオイルも具材も控えめにしてしまい、あっという間になくなって「もうちょっと作っておけばよかった」と後悔するパターンもありがちです。
アヒージョは、事前に具材を切っておけるのもラクなところです。
海老の下処理や野菜のカットを前もって済ませておけば、当日はオイルと一緒に火にかけるだけ。
他のおかずでバタバタしていても、「とりあえずアヒージョさえ出せれば何とかなる」という安心感があります。
「アヒージョ どこの国?」と話題にしながら、「スペインのタパスなんだよ」とちょっとした豆知識を挟むと、それだけで会話のネタにもなります。
料理の腕前をアピールしたいわけではないけれど、さりげなく気が利いている感じを出したいときにも便利な一皿です。
アヒージョはカジュアルな料理ですが、少しだけ具材や盛り付けを工夫すると、特別感のあるディナーの一品にもなります。
たとえば、
このあたりを意識するだけで、「いつものおつまみ」から「ちょっと気合いの入った前菜」くらいの雰囲気に変わります。
誕生日や記念日など、「外食もいいけれど、今日は家でゆっくり過ごしたい」という日にアヒージョがあると、テーブルが少しだけ華やかになります。
メインのステーキやパスタの前に、ワインと一緒にアヒージョをつまむ時間は、ゆっくり会話をするきっかけにもなります。
一度、気合いを入れすぎて品数を増やしすぎ、キッチンでバタバタしてしまい、せっかくの記念日なのにほとんど立ちっぱなしだった…、なんて経験がある人もいるかもしれません。
その点アヒージョは、材料さえ準備しておけば当日の手間が少なめなので、「頑張りすぎたせいで疲れた」というパターンを避けやすいのも助かるところです。
特別な日だからと言って、完璧なコース料理にしなくても、アヒージョのようなあたたかくてシェアしやすい一皿があるだけで、ゆるく贅沢な時間になります。
スペイン発祥の小さな料理が、日常と特別な日のあいだをちょうどいいバランスで埋めてくれる感覚にハマる人も多いはずです。
A. アヒージョはスペインの料理です。
スペイン語の「ajillo」は「にんにく風味」という意味で、オリーブオイルとにんにくで具材を煮込むのが基本のスタイルです。
イタリアっぽいイメージを持たれることもありますが、「アヒージョ どこの国」と聞かれたら、自信を持って「スペイン」と答えてOKです。
A. 基本的にはエクストラバージンオリーブオイルが人気です。香りが立ちやすく、アヒージョらしい風味を楽しめます。
ただ、加熱用にもう少しマイルドなタイプ(ピュアオリーブオイルなど)を使う人もいます。
一度、高価なオイルをドバッと使ってから「ちょっともったいなかったかも…」と後悔したことがある人もいるはずなので、最初は香りと価格のバランスがよいものから試すと気楽です。
A. 残ったオイルはすぐ捨てるのはかなり惜しいです。
具材のうま味やにんにくの香りがしっかり移っているので、
などに使うと、かなりおいしくなります。
粗熱が取れたら容器に移し、冷蔵庫で保存して、1〜2日くらいのうちに使い切るのがおすすめです。
放置してしまって、気づいたときには「さすがにこれは無理…」という状態になっていたことがあると、次からはちゃんと早めに使おうという気になります。
A. アヒージョは作りたてを食べる前提の料理です。
どうしても残った場合は、オイルごと清潔な容器に入れて冷蔵保存し、翌日〜2日以内を目安に食べ切ると安心です。
一度、数日放置してしまい「見た目は大丈夫そうだけど、ちょっと不安…」という状態になったことがある人もいると思います。
その微妙な違和感が出てきたら、無理して食べない方がいいです。
作り置き前提で大量に仕込むより、食べきれる量でこまめに作るほうが気楽で安全です。
A. 辛味をつける鷹の爪を抜いて、にんにくの量を少し控えめにすれば、子どもでも食べやすくなります。
具材をじゃがいも、ブロッコリー、きのこ、鶏肉などにして、辛さゼロで作るとマイルドです。
ただ、油が多い料理ではあるので、量は控えめにした方が安心です。
最初に大人と同じテンションで盛り付けてしまい、「ちょっと重かったかも」と言われて気まずくなった経験があると、次からは少量ずつ様子を見るようになります。
A. 正直なところ、アヒージョはオリーブオイルたっぷりの料理なので、カロリーは低くありません。
ただ、工夫次第で自分なりにバランスは取りやすいです。
一度、調子に乗ってパンをおかわりし続けて「おいしいけどさすがに食べすぎた」と反省したことがあると、次からはアヒージョを「たまの楽しみ枠」として位置づけるようになります。
A. 専用のスキレットがなくても、小さめのフライパンや耐熱皿があれば十分です。
直火OKの器ならそのままテーブルに出せますし、耐熱皿ならオーブンで加熱して作る方法もあります。
最初から道具をそろえようとして、「結局そんなに使わなかった…」となるくらいなら、家にあるフライパンで一度試してみる方が気楽です。
何回か作ってみて「やっぱりスキレットほしいかも」と思ったタイミングで買うくらいがちょうどいいです。
A. 定番ももちろんおいしいですが、試してみると意外にハマるのが、
あたりです。
最初は「さすがにこれは合わないかな」と半信半疑でも、食べてみるとよかったりして、そこから自分だけの定番が生まれます。
アヒージョは、レシピ通りに作るのも楽しいですが、「これ入れてみたらどうなるんだろう」と試していく過程そのものも含めておもしろい料理です。
ちょっとした失敗もネタになるくらいの気持ちで付き合うと、長く楽しめます。