犬にオリーブオイルは本当に大丈夫?健康&美容への活用法を徹底解説

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犬にオリーブオイルを与えるメリット・効果

「うちの子のゴハン、もう少し栄養バランスを良くしたいな…」と思ったときに手軽にプラスできるのがオリーブオイル。実は人だけでなく犬にとっても嬉しい栄養がギュッと詰まっています。ここでは、代表的なメリットを分かりやすくまとめました。

1. 艶やかな被毛をキープ

オリーブオイルに豊富なオメガ-9(オレイン酸)が皮膚の乾燥を防ぎ、毛並みをしっとりサラサラに整えてくれます。特に静電気が起きやすい季節や、ブラッシングでパサつきが気になるワンちゃんに◎。

2. 便秘対策&腸内環境サポート

少量のオリーブオイルは腸の潤滑油として働き、硬い便をスムーズに排出へ導きます。食物繊維と一緒に摂るとさらに効果的。便秘ぎみでお腹が張りやすい子には試す価値ありです。

3. 抗酸化パワーでエイジングケア

ポリフェノール類(ヒドロキシチロソールなど)やビタミンEが活性酸素を除去。シニア犬の細胞ダメージを抑え、関節や内臓の老化スピードをゆるめるサポートが期待できます。

4. 良質なエネルギー源

脂質はタンパク質・炭水化物よりも高エネルギー。運動量が多い犬や、痩せやすい体質の犬にとっては効率的なカロリー補給になります。筋肉量を落とさず体重をキープしたいときにも便利。

5. 免疫力アップの一助に

オリーブオイルの抗炎症作用は、ちょっとした皮膚トラブルやアレルギー症状の軽減にも一役買います。完全な治療ではないものの、日々のゴハンで体の防御力を底上げできるのは嬉しいポイント。

ポイントまとめ
  • 「犬 × オリーブ」組み合わせは 被毛ケア・腸内ケア・エイジングケアにマルチで活躍
  • 1日の目安は 体重5kgあたり小さじ1/2(約2ml) 程度からスタート
  • 与えすぎはカロリー過多になるので後述の注意点とセットで覚えておくと安心です

次は「与え過ぎは危険?犬にオリーブオイルを与えるときの注意点」を解説していきます。

与え過ぎは危険?犬にオリーブオイルを与えるときの注意点

便利なオリーブオイルも “量と方法” を間違えるとトラブルのもと。うっかりやりがちな落とし穴を先にチェックして、安全に取り入れましょう。

1. カロリーオーバーに注意

  • オリーブオイルは大さじ1杯=約110kcalと高エネルギー。
  • 体重5kgの成犬なら 小さじ½(約2ml) からスタートが目安。
  • いつものフードを減らさずに追加すると簡単に太ります。先にフードを5〜10%ほど減らしてバランス調整を。

2. 胃腸が弱い子は少量ずつ慣らす

  • “いきなりドバッ” はNG。下痢・嘔吐の原因に。
  • 1日おき → 毎日 と徐々に頻度を上げるとお腹がびっくりしません。
  • 便が柔らかくなったら 一旦中止 → 量を半分に して様子見。

3. 膵炎歴がある犬・肥満犬は獣医に相談

  • 脂質制限が必要なケースではオリーブオイルも負担増。
  • 血液中のリパーゼ値が高いときは特に慎重に。
  • 獣医師とカロリー計算を行い、他の低脂肪オプションを検討すると安心。

4. アレルギー反応チェックは必須

  • まれにオリーブ由来成分にアレルギーが出る犬も。
  • 初回は耳の内側に1滴付けて30分ほど観察し、赤みや痒みがなければ食事に使用。
  • 皮膚トラブルが出たらすぐ中断し、代替オイル(サーモンオイルなど)に切り替えを。

5. 酸化したオイルは絶対に使わない

  • 開封後 2〜3か月 で使い切るのが理想(冷暗所保存でも)。
  • 黄ばみ・苦味・油臭が強くなったら捨て時サイン。
  • 劣化オイルは 下痢や嘔吐だけでなく肝臓への負担 にもつながるので要注意。
覚えておこう!
  • 少量から試す & 体重管理をセットで
  • 胃腸が敏感な子・膵炎リスクがある子は必ず獣医師に相談
  • フレッシュなオイルを選び、開封後は早めに使い切る

次のセクションでは「食用オリーブオイルの選び方・おすすめ商品」をご紹介します。

食用オリーブオイルの選び方・おすすめ商品

「オリーブ × 犬」の相性を活かすには、“質の高いオイルを適量” が大原則。スーパーでつい手に取ってしまう安価品と、犬の健康維持に向くオイルとではクオリティに大きな差があります。ここでは失敗しない見極めポイントと、入手しやすいおすすめアイテムをまとめました。

1. チェックしたい5つのポイント

ポイント なぜ大事?
エキストラバージン(EV)&コールドプレス 精製油や二番搾りは栄養素・香りが激減。EVならポリフェノールやビタミンEがしっかり残る。
酸度0.8%以下 酸度が低いほど酸化しにくく風味がマイルド。犬の胃腸にも優しい。
遮光瓶+小容量(100〜250 ml) 光と空気で劣化が早まるため、開封後2〜3か月で使い切れるサイズがベター。
産地と収穫年が明記 スペイン産ピクアル2024収穫…など具体的な情報=トレーサビリティが高い証拠。
有機JAS/EUオーガニック認証 農薬・添加物リスク低減。体が小さく感受性の高い犬でも安心。

迷ったら“人が毎日食べたくなる品質を愛犬にも”を合言葉に選べばハズレなし。

2. 犬向けに選ぶならこの3タイプが使いやすい

タイプ 使いどころ 例(参考商品/容量)
国産・低酸度EVオイル 日々の手作り食トッピングやドライフードの香り付け 小豆島産 手摘み一番搾りエキストラバージンオイル(45.5g)
オーガニック単一品種EV 効果を実感したいときの“カスタムサプリ”感覚で
(関節・シニアケアなど)
スペイン産ピクアル種 有機JAS認証(250 ml)
ペット専用ワンプッシュボトル 給餌量を定量化したい、家族全員でケアを共有したいとき Olive Pet プレミアム オッティモ〈成犬用セミモイスト〉はオリーブオイル配合ドッグフードとして人気

※楽天市場だけでも「犬用品×EVオリーブオイル」で150件以上ヒットし、レビュー比較が可能です。(楽天市場

★ちょこっと裏ワザ

開封後の酸化を防ぐには、

  1. 冷暗所保管(野菜室が◎)
  2. 料理用と犬用を分け、小瓶に小分けして使う
  3. 空気遮断シリコンキャップを装着
    この3ステップで最後の一滴まで風味キープ!

次のセクションでは、外側からもケアできる「犬の肉球&被毛ケアに!化粧用オリーブオイルの活用術」を解説します。

犬の肉球&被毛ケアに!化粧用オリーブオイルの活用術

散歩のあとに肉球がガサガサ、ブラッシングしても毛がパサつく…そんなときこそ外側からの“オリーブチャージ”が効果絶大。キッチンに置いている食用オイルではなく、コスメグレード(化粧用)を選ぶと酸化や不純物の心配が少なく、肌の弱いワンちゃんでも安心して使えます。

1. そもそも化粧用オリーブオイルって?

  • 食用より精製度が高く、香りが控えめ
  • 薬品を使わず低温でろ過しているため、刺激成分が少ない
  • 仕上げにわずかなトコフェロール(ビタミンE)を添加し、酸化を遅らせている商品が多い

選び方のヒント

  • 「Pet」「Cosmetic」「Refined」表記があるかを確認
  • 遮光瓶+スポイト付きだと衛生的&量も調整しやすい

2. 肉球ケア:毎日の“ついでマッサージ”でぷにぷに復活

  1. 散歩後に足裏を洗って水気オフ
  2. スポイト1滴を手のひらで温め、肉球4つに薄〜くのばす
  3. 肉球→指の間→甲の順に円を描きながら30秒マッサージ
  4. ベタつきが気になる部分はティッシュで軽く押さえて完了
  • 乾燥がひどい冬場やアスファルト熱が強い夏場は朝晩2回が目安
  • 軽いひび割れなら3日ほどでしっとり変化を実感できます

3. 被毛ケア:ブラッシング前の“オイルミスト”でツヤ倍増

簡単スプレーレシピ

  • 化粧用オリーブオイル:小さじ½
  • 精製水:50ml
  • 無添加グリセリン:数滴(保湿ブースター)
  1. 100mlのスプレーボトルに材料を入れ、シャカシャカ20回シェイク
  2. ブラッシング前に全身へ1ショットずつ霧吹きし、手ぐしで軽くなじませる
  3. そのままブラシを通すと静電気が収まり、毛並みがしっとり&ツヤUP

POINT

  • 使うたびによく振る。分離したまま噴霧するとムラ付きの原因に
  • 3日で使い切り&冷蔵保存が理想(防腐剤フリーのため)

4. 応用テク:耳・目元まわりの“こびり付き汚れ”にも

綿棒にオイルを1滴垂らし、固まった目ヤニや耳垢をふやかしてからふき取ると摩擦レスでスルッとオフ。終わったら乾いたコットンで必ず余分な油分を拭き取りましょう。

まとめ

  • 化粧用オリーブオイル=低刺激&高保湿で全身ケアに活躍
  • 肉球は “洗う→塗る→30秒マッサージ” が鉄板ルーティン
  • 被毛は “手作りオイルミスト” で簡単サロン級ツヤ仕上げ
  • 耳や目のまわりの固まり汚れも、ふやかしてやさしくオフ

次のセクションでは、「犬用オリーブオイルを効果的に取り入れる簡単レシピ例」をご紹介します。

犬用オリーブオイルを効果的に取り入れる簡単レシピ例

ポイント先読み

  • いつものフードを25〜30%置き換えるイメージで OK
  • オリーブオイルは 体重5kgあたり小さじ½(約2ml) が上限
  • “糖分・塩分・香辛料ゼロ” で人用としっかり区別しよう

1. ゴロっとささみの香ばしオリーブ丼(調理時間5分)

材料 分量(小型犬1食分)
ささみ(茹で/ほぐし)30g
温野菜(にんじん・ブロッコリーなど)20g
無糖プレーンヨーグルト小さじ1
エキストラバージンオリーブオイル小さじ½
  1. 茹でたささみ&温野菜を粗みじんに。
  2. ボウルでヨーグルトと混ぜる。
  3. 仕上げにオリーブオイルを回しかけて完成。

栄養メモ:たんぱく質+乳酸菌+良質脂質で腸内環境サポートに◎。

2. かぼちゃのオリーブポタージュキューブ(作り置き冷凍)

材料 作りやすい量
かぼちゃ(皮なし)100g
100ml
オリーブオイル小さじ2
  1. かぼちゃを柔らかく茹でて水と一緒にハンドブレンダーでペースト状に。
  2. 粗熱が取れたらオリーブオイルを混ぜ、製氷皿で冷凍。
  3. 与える前に電子レンジ10秒解凍→常温

便利! 一粒約10gになり、散歩後の水分補給+βカロテンチャージに最適。

3. オリーブ香るツナ&さつまいもマッシュ(便秘ぎみの子向け)

材料 分量(小〜中型犬1食分)
さつまいも(蒸し)40g
ツナ(水煮・塩分無添加)20g
オリーブオイル小さじ½
ぬるま湯大さじ1〜2
  1. さつまいもをフォークで粗くつぶす。
  2. ツナ&ぬるま湯を混ぜ、しっとり加減を調整。
  3. 最後にオリーブオイルを回しかけて完成。

食物繊維+脂質のダブル効果でスムーズなお通じをサポート。

4. 5分で完成!オリーブドレッシングごはん

材料 小型犬1食分(トッピング用)
ドライフードいつもの量の80〜90%
野菜スープ(無塩)大さじ2
オリーブオイル小さじ½
  1. ドライフードに温かい野菜スープをかけてふやかす。
  2. オリーブオイルをサッと混ぜるだけ。

時短なのに満足度UP! 香り立ちが良いので食いつきが落ちたシニア犬にもおすすめ。

★ Recipe Tips

  • オイルは加熱しすぎるとポリフェノールが減少するため、仕上げに追加が基本。
  • 冷凍ストックは2週間以内に使い切り、劣化を防ぐ。
  • アレルギー持ちの子は、新食材を1種類ずつ試して様子を見ること。

次のセクションでは、飼い主さんが気になる「よくある質問(Q&A)」をまとめていきます。

よくある質問(Q&A)

Q A
Q1. 毎日与えても大丈夫? 体重5 kgあたり 小さじ½(約2 ml) までなら毎日OK。ただし総カロリーが増えすぎないよう、フード量を5〜10%減らして調整します。
Q2. 子犬やシニア犬でも使える? 離乳後の子犬・シニア犬ともに使用可。胃腸が敏感なので 量はさらに半分から 慣らし、体調変化をチェックしましょう。
Q3. サーモンオイルやMCTオイルとどう違う? オリーブオイルは主に オメガ-9(オレイン酸) が中心で酸化に強く、皮膚・被毛ケアに向きます。サーモンオイルはオメガ-3が豊富で炎症対策、MCTオイルは即効エネルギー補給に◎。目的で使い分けを。
Q4. ドライフードに直接かけても平気? かけるだけでOK。ただ、湿度が高い季節はフードが酸化しやすいので 作り置きはせず、その都度混ぜる のが安全です。
Q5. オリーブの実や葉を与えてもいい? 塩漬けや味付きのオリーブは塩分過多でNG。葉は硬く消化に悪いので避け、オイルのみ を取り入れるのがベストです。
Q6. 皮膚に直接塗ったあとは洗い流すべき? 肉球や被毛への薄塗りはそのままでOK。ベタつきが残る場合は 乾いた布で軽く押さえて余分をオフ すれば十分です。
Q7. アレルギーが心配。テスト方法は? 耳の内側に1滴塗り、30分観察。赤み・かゆみが出なければ少量を食事に混ぜてさらに24時間様子見します。異常があれば直ちに中断を。

次のセクションでは、まとめとして「オリーブオイルで犬の健康&美容をトータルサポート」 をお届けします。

まとめ:オリーブオイルで犬の健康&美容をトータルサポート

“キッチンの万能オイル” と思っていたオリーブオイルが、実は愛犬の 内側&外側ケア にもフル活躍。今日からできるポイントをおさらいしましょう。

すぐ始められる3ステップ

  1. 質の良いオイルを用意
    • エキストラバージン × 酸度0.8%以下 × 遮光小瓶
  2. 食事にひとさじプラス
    • 体重5 kgあたり小さじ½を目安にフードへIN(まずは隔日)
  3. 肉球&被毛ケアに外用
    • 散歩後のマッサージやオイルミストでぷにぷに&ツヤツヤ

守ってほしい3つのルール

  • 与えすぎNG:カロリーオーバー&軟便の原因に
  • フレッシュ命:開封後2〜3か月で使い切り、酸化臭がしたら処分
  • 体調チェック:膵炎・肥満・食物アレルギーがある場合は獣医師と要相談

こんな変化が期待できる!

  • 被毛がまとまりブラッシングがラクに
  • 便通が整いお腹スッキリ
  • シニア犬のエイジングケア&活力キープ
  • 肉球ひび割れが改善して散歩も快適

まとめ
「人が毎日取り入れても嬉しい品質」を “ちょこっとずつ” シェアする—それが愛犬と一緒に健康美を手に入れるコツ。今日のごはんやブラッシングタイムに、まずは ひとしずく からスタートしてみてください。