
目次もっと見る
オリーブ果実油は、オリーブの果肉(果実)から低温圧搾で抽出した植物オイルです。英語では“Olive Fruit Oil”と呼ばれ、食用のエクストラバージンオリーブオイルと同じ原料ですが、コスメグレードでは「肌に塗る」ことを前提に精製度や異物混入テストが一段階多く行われます。
ひとことメモ
バリア機能が乱れがちな30代の肌でも、オイル焼け※を起こしにくいので“導入オイル”として人気急上昇中です。
※紫外線下で塗布した油脂が酸化して色素沈着を招く現象。
紀元前3000年頃の地中海文明では、オリーブは「生命の樹」と呼ばれ、果実油は食用・医薬・美容の三拍子で活用されてきました。
現代ではクリーンビューティ志向の高まりとともに、化学合成エステルオイルからオリーブ果実油へ乗り換えるコスメブランドが急増しています。
次のブロックでは、オリーブ果実油に含まれるオレイン酸・ビタミンE・ポリフェノールがもたらす具体的な美肌効果を解説します。
オリーブ果実油の約70〜80%を占めるのが、オレイン酸(ω-9系モノ不飽和脂肪酸)です。人の皮脂にも30%前後含まれるため、まるで自分のうるおいで満たすような自然なフィット感が魅力。
オレイン酸がもたらす3大メリット | 具体的な働き | 肌で感じる変化 |
---|---|---|
バリアサポート | 角質細胞間を埋めて水分蒸散をブロック | 肌のつっぱり・粉ふきを防ぎ、ふっくら柔らか |
高い浸透性 | 分子構造が皮脂に近く、角質層にスッと浸透 | オイル特有のベタつきが少なく、すぐメイク可能 |
マイルドな抗炎症 | 外的刺激による軽い赤みやかゆみを穏やかに鎮静 | 大人のゆらぎ肌でもヒリつきにくい心地よさ |
30代以降の“インナードライ”救済に◎
洗顔後にオリーブ果実油を1〜2滴なじませるだけで、化粧水の浸透ルートが整い、後から重ねる美容液の効果も底上げされます。
オレイン酸の“保湿力”を支えるのが、ビタミンE(トコフェロール)とポリフェノール類(ヒドロキシチロソール、オレウロペインなど)。どちらもパワフルな抗酸化成分で、乾燥小ジワの元凶=酸化ストレスに多角的アプローチします。
ほかの美容オイルではビタミンEを後から添加するケースも多いですが、オリーブ果実油なら天然のバランスで共存。だからこそ、
と、24時間抜かりないエイジングケアを実現できます。
次のブロックでは、オリーブ果実油を安全に使いこなすためのリスクと注意点、そして賢い保管法について解説します。
プチTip
「天然だから安全」と過信せず、スキンケア新入りのアイテムは必ず少量からテストする習慣をつけましょう。
やるべきこと | 理由 | ワンポイント |
---|---|---|
洗顔後すぐ“濡れた肌”に1~2滴 | 水分がある状態だと油膜が超薄く伸びてムラづき防止 | 手のひらで化粧水とプレミックスしても◎ |
朝は“米粒大”を手のひらで温めてプレス | つけすぎ防止&ファンデ崩れ予防 | Tゾーンは最後に余った分を軽く乗せる程度 |
夜は“ブースター・最後のフタ”の二刀流 | ブースターで浸透路を整え、最後に重ねて保湿密閉 | 乾燥が気になるときは乳液に1滴混ぜると時短 |
暗所(25°C以下)で保管 | 光・高温で酸化が加速するため | 冷蔵庫は冷えすぎて凝固リスク、常温の涼しい棚が最適 |
遮光瓶・ポンプ容器を選ぶ | 空気接触と紫外線をダブルでカット | 透明瓶の場合は箱に入れたまま保存 |
開封後6か月以内に使い切る | 抗酸化成分が徐々に消耗 | 使用頻度に合わせて30mL前後の小容量が無駄なし |
次のブロックでは、「高品質なオリーブ果実油の選び方」と「キッチンでも美容でも役立つ活用レシピ」をご紹介します。
「オイル売り場で迷わない!」5つのチェックリスト
ワンポイント
“オリーブオイル”と“オリーブ果実油”は原料こそ同じですが、肌塗布用はアレルゲン検査や重金属テストが追加されています。食用をそのままコスメに流用するより、コスメグレードを選ぶ方が安心。
シーン | 使い方 | コツ/期待できる効果 |
---|---|---|
朝のブースター | 洗顔後すぐ、濡れた肌に1滴→両手でプレス | 化粧水の浸透ブースト&メイク崩れ防止 |
メイク落とし | 乾いた手で3〜4滴を顔全体にくるくる→ぬるま湯乳化→洗顔 | ウォータープルーフも負担なくオフ |
週末の“湯船パック” | 入浴中、顔・デコルテにたっぷり塗布→湯気でスチーム効果 | 毛穴汚れを浮かせながらしっとり保湿 |
ヘアケア | シャンプー前の頭皮マッサージ5分 or タオルドライ後に毛先へ1滴 | 乾燥フケ対策/パサつき防止・ツヤUP |
ハンド&ネイル | 手洗い後まだ湿っている指先に少量オン | ささくれ・二枚爪を予防 |
キッチン応用 | 食用エクストラバージンをサラダやアヒージョに活用 | “食べて・塗って”内外ダブルの美容習慣に |
注意
- 食用=全身OKではない:化粧品レベルの精製・検査がないため、敏感肌はパッチテスト必須。
- ヘアアイロンの前はNG:200℃超の熱で油が一気に酸化し、逆にダメージを促進。
次のブロックでは、「オリーブ果実油に関するよくある質問」を取り上げ、他の植物油との違いや、毎日の生活にスマートに取り入れるヒントをお届けします。
比較オイル | 主成分脂肪酸 | 触感・浸透力 | 酸化安定性* | 特徴的メリット | オリーブ果実油との主な違い |
---|---|---|---|---|---|
オリーブ果実油 | オレイン酸70〜80% | 肌なじみ◯・適度なコク | ★★★☆☆ | 保湿+抗酸化が天然バランス | 皮脂類似で幅広い肌質に対応 |
ホホバ油 | ワックスエステル98% | さらさら・浸透△ | ★★★★★ | 酸化に極強くニキビ肌向け | 油分というより“液体ワックス”なので保護膜が厚い |
アルガン油 | オレイン酸42%+リノール酸36% | 軽め・浸透◎ | ★★☆☆☆ | 必須脂肪酸でハリ弾力を強化 | ビタミンEは豊富だが酸化しやすく要冷蔵 |
ココナッツ油 | ラウリン酸49% | 固まりやすい・被膜感強 | ★★★★☆ | 抗菌力で頭皮&ボディに好評 | 毛穴詰まりが起きやすく顔よりボディ向き |
スクワラン(サトウキビ由来) | 炭化水素 | 超軽量・即浸透 | ★★★★☆ | 肌表面をサラッと整える | 抗酸化成分がなく、エイジングケアは別アイテムが必要 |
*★5が最も酸化しにくい
まとめポイント
• バランス型=オリーブ果実油:保湿・抗酸化・価格の総合力が高く、初心者でもトライしやすい。
• 専門特化型=ホホバ/アルガン/ココナッツ/スクワラン:肌悩みや使用シーンが絞られている場合にセカンドオイルとして併用すると◎。
取り入れコツ
• “少量×高頻度”がベタベタしない秘訣。
• 朝のメイク前は必ずティッシュオフして余分を吸わせるとマスク移りゼロ。
これで「美肌の秘密!オリーブ果実油の効果と利用法」の全ブロックが完成しました。今日からオリーブ果実油を味方に、内外からしっとり輝く肌を育てていきましょう!