オリーブオイルの意外な使い方と活用法を徹底解説!

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オリーブオイルの意外な使い方とは?

「サラダにかけるだけじゃもったいない!」—オリーブオイルは、暮らし・美容・健康ケアまで活躍する万能オイル。ここでは、すぐ試せる“意外な使い方”を厳選して紹介します。

料理以外での活用法

家事・メンテに強い“天然の多目的オイル”として使えます。

  • ステンレスの指紋・くもり取り

    • やり方:柔らかい布に米粒大→円を描くように薄くのばす→乾拭きで仕上げ。
    • ポイント:冷蔵庫・シンク・家電の艶出しに◎。厚塗りはベタつきの原因。
  • シール跡・粘着汚れオフ

    • やり方:オイルを馴染ませ5分放置→プラカード等で優しくこそげ→中性洗剤で拭き取り。
    • 注意:紙製品・未塗装木材はシミ化に注意。まず目立たない所でテスト。
  • ドアのきしみ・ファスナーの引っかかり解消

    • やり方:綿棒でヒンジや金具に“点付け”→数回動かす→余分は拭き取り。
    • コツ:オイルは少量。垂れやホコリ付着を防ぐため最後に乾拭き。
  • 木製カッティングボード&木べらのコンディショニング

    • やり方:完全乾燥→少量を薄く塗り込み一晩置く→余分を拭く。
    • 効果:乾燥・ひび割れを防ぎ撥水性UP。におい移り防止にも。
  • 革小物の“応急しっとりケア”

    • やり方:ごく少量を薄のばし→乾拭きで艶出し。
    • 注意:ヌメ革・色ムラの出やすい革は専用品推奨。まずはテスト塗り。
  • 包丁・園芸ハサミのサビ予防

    • やり方:水分を完全に拭き取る→薄膜を作るイメージでひと拭き。
    • コツ:使用前には中性洗剤で必ず脱脂。
  • メイクブラシのオイルクレンジング

    • やり方:オイルで汚れを浮かせ→ぬるま湯+中性洗剤でやさしく洗浄→陰干し。
    • 仕上がり:毛先がふわっと復活。

素材別の注意
布・紙・未塗装木材=シミに注意/床やハンドル=滑り・転倒に注意/電気部品=感電・故障リスクあり。まず小範囲テストが鉄則。

美容や健康への利用法

“塗って整える”デイリーケアに最適。肌がゆらぐ季節にも活躍します。

  • メイク落とし(オイルクレンジング)

    • やり方:乾いた手に小さじ1→顔全体に30秒やさしくなじませる→ぬるま湯で乳化→洗顔。
    • メリット:皮脂を取りすぎず、つっぱり感を軽減。ウォータープルーフもオフしやすい。
  • ヘアの“プレシャンプー”&毛先パック

    • やり方:シャンプー前に毛先へ米粒〜1円玉大→5分置き洗い流す。
    • 効果:パサつき・絡まり対策。カラー後のきしみケアに◎。
  • 頭皮マッサージ

    • やり方:指先に数滴→生え際→頭頂→後頭部へと円を描くように3分。
    • 期待:こわばり緩和で“頭皮の血行サポート”。仕上げはシャンプーで軽くオフ。
  • ボディ&かかと・ひじの保湿

    • やり方:入浴後の濡れ肌へ“水分ごと閉じ込める”イメージで薄塗り。
    • ワンポイント:砂糖・塩と混ぜて即席スクラブ(粒は溶けやすい砂糖が扱いやすい)。
  • 手・爪・甘皮ケア

    • やり方:就寝前に1〜2滴を爪周りに→軽く揉み込む。
    • 効果:乾燥による縦スジ・ささくれ対策に。
  • リップ&口角のナイトパック

    • やり方:就寝前に綿棒で極薄く→朝はぬるま湯オフ。
    • コツ:付けすぎはベタつきの原因。薄膜が正解。
  • (参考)オイルプリングは“補助的ケア”として

    • 口に含んでくちゅくちゅする民間法。科学的根拠は限定的なので、むし歯・歯周病の本格ケアは歯科へ。試すなら10分以内・絶対に飲み込まない・使用後は歯みがき。

肌に使うときの注意
パッチテスト必須/目周り・まつエク接着部は避ける/ニキビが炎症中の部位は控える/乳幼児は専用品推奨。赤み・かゆみが出たら使用中止。

オリーブオイルの種類とその特徴

エキストラバージンオリーブオイルの特性

“香りと栄養を楽しむならこれ一択”の最高グレード。

  • 製法と基準:化学精製なしの“一番搾り”。国際基準では酸度0.8%以下が目安。フルーティーな香り、心地よい苦味とピリッとした辛味が特徴。
  • 風味の幅:
    • 早摘み系(グリーン)…青い草・ハーブ・アーモンドのニュアンス。苦味・辛味がやや強めで、サラダやカルパッチョに映える。
    • 遅摘み系(マチュア)…甘やかでマイルド。パンやヨーグルト、和食の仕上げにも相性◎。
  • 向いている使い方:
    • 生食・仕上げ(パン、サラダ、スープのフィニッシュ)
    • 低〜中温調理(弱火のソテー、蒸し野菜のあえ油)
  • 選び方のコツ:収穫年やロット情報の明記、遮光ボトル、250〜500mLの小さめサイズ
  • フィルター有無:フィルター有は保存安定、無濾過は香り豊かだが早めの使い切りが吉。
  • ポイント:ポリフェノールやビタミンEを含み、“香りも機能も”楽しめるのが魅力。

ピュアオリーブオイルとその用途

“毎日の加熱調理に強い、使い勝手重視の定番”。

  • 定義:精製オリーブオイルにバージンオイルをブレンドしたもの。香りは穏やかでクセが少ない。
  • 特性:熱に比較的強く、価格も手頃。主成分のオレイン酸はEVOOと同じだが、香り成分やポリフェノールは控えめ。
  • 向いている使い方:
    • 揚げ物・炒め物・下味付けなど加熱がメインの料理(香りを立たせたくないときに最適)。
    • 自家製マヨネーズドレッシングのベースにも。
  • “二刀流”がおすすめ:
    • 調理はピュアでコスパ良く → 仕上げはEVOOで香りとコクをプラス。
  • 注意:「ライト」「エクストラライト」と表記される製品は“風味がライト”という意味で、カロリーが軽いわけではない点に注意。

オリーブオイルを使った意外なレシピ

デザートに使うオリーブオイル

“甘さ×香り×ほろ苦さ”の三重奏。 EVOO(エキストラバージン)を選ぶと香りが映えます。

  • EVOO×バニラアイス(塩ひとつまみ)
    アイス1人分にEVOO小さじ1塩ひとつまみ。仕上げに黒こしょうやカカオニブを少量。
    コツ:苦味のある早摘み系EVOOだと“高級ジェラート感”。
  • オレンジ&ベリーのオイルマリネ
    はちみつ小さじ2+EVOO小さじ2+レモン汁小さじ1を混ぜ、柑橘やベリー200gを和えて冷蔵10分。
    応用:リコッタやヨーグルトにのせても◎。
  • オリーブオイル・チョコムース(卵不使用)
    ビターチョコ100gを溶かし、EVOO大さじ2+塩ひとつまみを混ぜる。牛乳80mlを加えて冷蔵1時間。
    ポイント:仕上げに“追いオイル”で香りをもう一段。
  • はちみつレモンのオイルトースト
    トーストにEVOO小さじ2→はちみつ→レモン皮のすりおろし。
    黒こしょうを挽くと“大人味”。

迷ったら:「甘い・酸っぱい・塩気」のうち2つ+EVOOを合わせると、たいてい決まります。

和食との組み合わせ

“醤油・味噌・だし”とケンカせず、むしろコクを底上げ。 加熱はピュア、仕上げはEVOOが基本。

  • 冷奴のオイルしょうゆ
    絹豆腐にEVOO小さじ2+醤油小さじ1。すだち・小ねぎ・かつお節を添えて。
    香り高いEVOOで“和風カプレーゼ”のような満足感。
  • 納豆の“なめらか仕立て”
    納豆1パックにEVOO小さじ1+だし醤油。黒こしょう少々。
    においの角が取れ、まろやかに。
  • 卵かけごはん(TKG)アップデート
    ごはん+卵+醤油にEVOO小さじ1/2。仕上げに粉チーズor刻みのり。
    コクと香りがリッチに。
  • 味噌汁の“ひとしずく”
    盛り付け後にEVOO数滴。きのこ・根菜に特に合う。
    だしの余韻が伸び、塩分控えめでも満足度UP。
  • 釜玉うどん×オリーブオイル
    茹でうどん+卵+醤油+EVOO小さじ1+黒こしょう。
    小麦香が立ち、香川ご当地アレンジにも。
  • 塩昆布トマトのオイル和え
    トマト2個+塩昆布大さじ1+EVOO小さじ2+酢小さじ1。
    “うま味×酸味×香り”の三拍子。
  • 天ぷら・フライの揚げ油として
    ピュアオリーブオイル(またはサラダ油と半々)で160〜170℃。仕上げにEVOOをひとたらし。
    カラッと軽く、風味もアップ。

オリーブオイルの保存方法と選び方

劣化を防ぐ保存テクニック

劣化の3大要因=光・熱・空気。ここを断つだけで“おいしさ寿命”は段違いです。

  • 温度管理:15〜20℃が理想。コンロ横・窓辺など高温多湿は避け、戸棚の奥など“ひんやり暗所”へ。夏場は冷蔵保存もOK(白濁は温度変化、常温で戻ります)。
  • 遮光&小容量:遮光瓶/缶を選び、250〜500mLをこまめに買うのがベスト。使い減りしたら小瓶に移して空気接触を減らす。
  • キャップは即閉める:使用後はすぐ密閉。注ぎ口のたれは拭き取り、酸化やにおい移りを防ぐ。
  • 容器素材:透明ガラスやPETは長期保存に不向き。大容量は缶や遮光瓶で購入し、必要分を小瓶に移す。
  • 自家製フレーバーオイル:にんにくやハーブを漬けたものは必ず冷蔵で7〜10日以内に消費。
  • 劣化サイン:古いナッツや段ボールの匂い=酸化。苦味・辛味がなく油臭い=要買い替え。
  • 開封後の目安:風味重視なら1〜3か月以内。料理用と仕上げ用で2本使い分けも◎。

質の良いオリーブオイルの見分け方

ラベル情報+テイスティング感覚で“外れ”を避ける。

  • ラベルでチェック:Extra Virgin表記/酸度0.8%以下/収穫年・搾油日記載/原産地・品種の明記/“Cold Extraction”表記。
  • ボトルでチェック:遮光容器+小容量、密閉性の高いキャップ。
  • 買う場所でチェック:回転の良い店舗や温度管理に配慮するショップを選ぶ。
  • 味と香りでチェック:
    • 香り:青い草、トマトの葉、アーモンド、りんごのような香り。
    • 味:フルーティーさ→適度な苦味→喉奥のピリ辛の三段階。
    • 平坦で油臭い/紙っぽい後味なら避ける。
  • 使い分け:加熱はピュア(コスパ重視)、仕上げはEVOO(香り・栄養重視)。

オリーブオイルの健康効果

抗酸化作用とそのメリット

ポイントは“ポリフェノール”。 エキストラバージンオリーブオイル(EVOO)には、ヒドロキシチロソールなどの抗酸化成分が含まれます。これらは血中の脂質(LDL)を酸化ストレスから守り、体のサビつきを防ぐサポート役に。

  • フレッシュで青い香り、苦味や辛味が強い“早摘み系EVOO”ほどポリフェノール量が多い傾向。
  • 大さじ1前後を仕上げに“生かけ”する使い方が香りと栄養を無駄なく摂取できるコツ。
  • 過剰摂取はカロリーオーバーになるため、置き換えを意識するのが◎。

心臓病予防における役割

飽和脂肪を不飽和脂肪に置き換えることで、コレステロール値の改善や心血管リスク低下に寄与することが多くの研究で示されています。オリーブオイルはその代表格です。

  • 地中海食+EVOOを取り入れた食事パターンでは、主要な心血管イベントの発生率が低下した臨床試験データあり。
  • 観察研究では、1日小さじ1強(約7g)以上の摂取で総死亡・心血管死亡リスクが低い傾向が報告。
  • 「置き換え」が基本:バターやマヨ、動物性脂肪の一部をオリーブオイルに変えると続けやすい。

まとめ:オリーブオイルを生活に取り入れよう

日常生活での活用法

“二刀流”+“少量を毎日”が合言葉。 意外な使い方も取り入れて、無理なく習慣化するのがポイントです。

  • 朝:ヨーグルトや卵かけごはんに小さじ1/2(EVOO)。
  • 昼:サラダやスープの仕上げにひと回し(EVOO)。
  • 夜:炒め・揚げはピュア、盛り付け後にEVOOを数滴。
  • 和食にちょい足し:冷奴・納豆・味噌汁・釜玉うどんにオイルをプラス。
  • デザートでご褒美:バニラアイスやフルーツマリネにEVOO。
  • 家事・メンテ:ステンレスの艶出し、木べらの保護、ファスナー改善など。

オリーブオイルを楽しむためのヒント

買い方・使い方・保管の3点セットを押さえれば、満足度も長続きします。

  • 買い方:「EVOO+ピュア」の2本体制/遮光小瓶(250〜500mL)。
  • 味わいチェック:香り→苦味→辛味の“三段階”が感じられるか。
  • 黄金バランス:甘い×酸っぱい×塩気+EVOOで、味がまとまりやすい。
  • カロリー意識:1日大さじ1前後を目安に、バターやマヨを置き換え。
  • 保存:冷暗所・遮光瓶・即キャップ。夏場は冷蔵も可。
  • NG回避:透明瓶の常温放置は劣化の原因。使う時は仕上げで“追いオイル”を。

ラストメッセージ:
オリーブオイルの意外な使い方は、特別なテクではなく“少量を賢く足す”だけ。
今日の食卓や暮らしにひとしずく加えて、香りと心地よさをアップデートしてみましょう。

※ 記事内の情報は一般的なガイドです。体調・持病・食事制限がある場合は、医師・管理栄養士など専門家にご相談ください。