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揚げ物に使うなら、この3本から
揚げ物には香りを抑えた精製タイプ(食用オリーブ油)が扱いやすい / 小豆島の自社農園で栽培から瓶詰めまで一貫
「オリーブオイルで揚げ物をしても問題ないの?」という疑問は、意外と多くの方が抱えています。
結論から言えば、オリーブオイルは揚げ物に使えます。主成分のオレイン酸は一価不飽和脂肪酸で、サラダ油などに多い多価不飽和脂肪酸に比べると、熱や酸化に比較的強い組成だと報告されています。
イタリアやスペインなどの地中海沿岸諸国では、オリーブオイルを揚げ油に使うのはごく普通のことです。日本ではまだ馴染みが薄いかもしれませんが、揚げ油として不向きということはありません。
ただし、「どのタイプを使うか」で扱いやすさが変わります。ここを押さえておかないと、香りが強すぎたり、思ったよりコストがかかったりします。この記事では、揚げ油に使うメリットと注意点、そして実際に美味しく揚げるコツまでを解説します。
オリーブオイルで揚げ物をすることには、味と扱いやすさの両面で利点があります。
オリーブオイルの脂肪酸の約70〜80%はオレイン酸(一価不飽和脂肪酸)です。一価不飽和脂肪酸は、多価不飽和脂肪酸に比べて熱や酸化に比較的強い組成だとされています。
加えて、エクストラバージンオリーブオイルにはポリフェノールやビタミンEといった成分が含まれています。ただしこれらは熱に弱く、加熱するとかなりの割合が失われます。「揚げ物でもポリフェノールがしっかり摂れる」という説明を見かけることがありますが、そこは期待しすぎないほうが正確です。
オリーブオイルは粘度が適度に高く、食材に染み込みすぎにくい性質があります。そのため、衣はサクッと軽く、中はジューシーに揚がります。
油切れがよいので、冷めても衣がべたつきにくく、お弁当のおかずにも向いています。「サラダ油で揚げたときより油っぽさが少ない」と感じる方が多いのは、この油切れのよさが理由です。
オリーブオイルには大きく2つのタイプがあります。香りを残したエクストラバージンと、精製して香りを抑えたタイプです。
揚げ物では、この2つを使い分けられるのが利点です。イタリアンのフリットのように香りを活かしたい料理にはエクストラバージン、天ぷらのように素材の味を邪魔したくない料理には精製タイプ、と選べます。
当社の「食用オリーブ油」は、エキストラバージンオイルをさらに精製して香りを抑えたタイプです。いわゆるピュアオリーブオイルにあたるもので、揚げ物にはこちらのほうが扱いやすくなっています。
メリットは多いものの、揚げ物に使う際には知っておくべきポイントが3つあります。
油が煙を出し始める温度を「発煙点」と呼びます。エクストラバージンオリーブオイルの発煙点は、およそ160〜210℃と言われています。
幅が大きいのは、品種・ろ過の有無・含水量・不純物の量で変わるからです。ですから「何度まで大丈夫」と数字だけで覚えるより、鍋を見て判断するほうが確実です。
一般的な揚げ物の調理温度は170〜180℃です。この範囲なら問題なく使えますが、発煙点の下限に近い個体もあるため、精製タイプ(食用オリーブ油)のほうが温度に対して安定します。
白い煙が立ち始めたら温度オーバーのサインです。そこで火を落としてください。「パチパチという音+刺激のあるにおい」が出てきたら、そのオイルは劣化しています。
なお、古い油や酸化が進んだ油は発煙点が下がります。使い回しを重ねた油ほど煙が出やすくなるので、鮮度も加熱の安定性に関わります。
正直なところ、オリーブオイルで揚げ物をすると油代は上がります。ここをごまかしても仕方がないので、当社の商品で実際に計算してみます。
当社の食用オリーブ油は、800g缶が4,860円(税込)=1gあたり約6.1円、182gが1,296円(税込)=1gあたり約7.1円です。800g缶のほうが約15%割安になります。
オリーブオイルの比重は約0.91なので、これをもとに揚げ方別に試算するとこうなります。
数字にすると、たっぷり揚げるやり方はやはり負担が大きいです。現実的なのは「揚げ焼き」に切り替えることで、油の量が半分以下になるうえ、後片付けも楽になります。から揚げも素揚げも、フライパンに1cmの油で十分作れます。
さらに、揚げ物に使った油はこし器でカスを取り除いて冷暗所で保管すれば、2〜3回は再利用できます。揚げ焼き+2回使い回しなら、1回あたり約370〜550円まで下がります。
それでも安い油と比べれば高いのは事実です。毎日の揚げ物を全部置き換えるより、「週末の一品だけオリーブオイルで揚げる」くらいから始めるのが、無理のない付き合い方だと思います。
エクストラバージンオリーブオイルは風味が豊かなぶん、揚げ物に香りが残ります。天ぷらなど繊細な味を楽しむ料理では、この風味が気になる方もいます。
その場合は、精製タイプ(食用オリーブ油)を使ってください。香りが穏やかなので、サラダ油に近い感覚で使えます。和食の揚げ物にも合わせやすいです。
揚げ物には精製タイプ、仕上げや生食にはエクストラバージン――この使い分けが、いちばん失敗が少ない選び方です。
揚げ物にはこれ
食用オリーブ油 800g(缶入)
エキストラバージンをさらに精製し、香りを抑えたタイプ。
1gあたり約6.1円で、182gより約15%割安です。
揚げ物用に選ぶときの基準は、「香りをどうしたいか」と「どれくらいの量を使うか」の2つだけです。
揚げ物は油を大量に使う調理です。香りが穏やかで温度に安定した精製タイプのほうが、素材を選ばず使えます。和食の揚げ物にも合います。
当社の食用オリーブ油は、上質なエキストラバージンオイルをさらに精製したものです。たっぷり揚げるなら800g缶、まずは揚げ焼きから試すなら182gが使いやすいサイズです。
唐揚げやフリットなど、オリーブオイルの香りがプラスに働く料理では、あえてエクストラバージンを使うと本格的な仕上がりになります。イタリアン系の揚げ物との相性は特にいいです。
ただし前述のとおり、エクストラバージンは発煙点の幅が大きく、価格も上がります。揚げ油に使うより、揚げ上がりに少量かけて香りを足すほうが、コストも風味も無駄になりません。
どちらを選ぶ場合も、遮光された容器に入った鮮度のよい製品を選んでください。酸化が進んだ油は発煙点が下がり、揚げ物の仕上がりにも影響します。缶入りは光をまったく通さないので、量を使う揚げ物とは相性がいい容器です。
あなたの揚げ方に合う1本を診断
Q1. 鍋にたっぷり油を張って揚げる?
Q2. 揚げ上がりに香りも足したい?
実際にオリーブオイルで揚げると美味しい、おすすめのレシピを3つ紹介します。どれもフライパンでの揚げ焼き(深さ1cm)でも作れます。
材料(2人分):鶏もも肉 300g / 醤油 大さじ2 / 酒 大さじ1 / にんにく・しょうが 各1片 / 片栗粉 適量 / 食用オリーブ油(揚げ油用)
作り方:
外はカリッと、中はジューシーに仕上がります。香りを足したい場合は、揚げ上がりにエクストラバージンを少量まわしかけると、揚げ油に使うよりも香りが立ちます。
材料(2人分):なす・パプリカ・かぼちゃ・れんこんなど季節の野菜 合わせて300g / 食用オリーブ油(揚げ油用) / 塩 少々
作り方:
油切れがよいので、野菜本来の甘みとみずみずしさが感じられます。揚げたてに塩をふるだけで一品になります。
材料(2人分):むきえび 150g / マッシュルーム 6個 / にんにく 2片 / 鷹の爪 1本 / 食用オリーブ油 200ml / パン粉 適量 / 塩・こしょう 少々
作り方:
アヒージョの旨味とフライのサクサク感が合わさった、ワインに合うおつまみです。残った香り移りの油は、翌日のパスタや野菜炒めに使えます。
日本でオリーブの栽培が始まったのは、明治41年(1908年)のことです。国が香川・鹿児島・三重の3県で試作を行い、根付いたのは小豆島だけでした。私たち小豆島オリーブ株式会社は、その小豆島で1950年(昭和25年)に創業し、以来70年以上オリーブ一筋でやってきました。
滝宮地区の自社農園は約2ヘクタール(6,000坪)。約6品種を育てていて、食用と化粧用で品種を使い分けているのは国内では珍しい取り組みです。11月に一粒ずつ手摘みし、傷のない果実だけを選んで、新鮮なうちにコールドプレスで搾ります。
揚げ物に使う「食用オリーブ油」も、この上質なエキストラバージンオイルをさらに精製して作っています。香りを抑えたぶん扱いやすく、それでいて原料は同じ小豆島のオリーブです。
2026年、世界最大級の国際品評会「OLIVE JAPAN® 国際オリーブコンテスト」で金賞・銀賞を受賞しました。
受賞したのは、栽培と搾油の技術を高めるために特別に仕立てた限定ブレンド(非売品)です。販売用の商品ではありませんが、この審査で認められた品質基準とブレンドの技術を、日々の製品づくりに反映しています。
日本・アメリカ・イタリア 3カ国で受賞
オリーブオイルは揚げ物に十分使える油です。オレイン酸が多く加熱に比較的強い組成で、油切れがよいためカラッと軽く仕上がります。
ポイントを整理すると、こうなります。
まずは週末の唐揚げか素揚げを、フライパン1cmの油で試してみてください。油切れの違いは、一度作れば分かると思います。
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1950年から小豆島でオリーブ一筋。栽培から瓶詰めまで自社で一貫。
揚げ油には精製タイプ、仕上げには手摘みエキストラバージンを。
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